誉れ高き犠牲

父は戦場で死にました
母は病気で死にました
兄は兵士になりました
結局敵地で死にました

「偉大なる我らが祖国のために
命は進んで捧げましょう」
「偉大なる我らの祖国のために
命を進んで捧げましょう」

題目で死んだ人々は
本当は何を思ってたんだろう
標語を唱える人々は
一体何を考えてるんだろう

「領地が欲しい」と誰が言った
「戦争したい」と誰が言った?
人が死ぬだけの陣地取りに
一体何の意味がある?
納得できる説明が
出来るならばしてみて下さい


妹は軍で輪姦されました
弟は敵になぶられました
恋人は骨すら届かずに
ただ死んだのだと言われました

「偉大なる我らが祖国のために
命は進んで捧げましょう」?
「偉大なる我らの祖国のために
命を進んで捧げましょう」?

→「愚鈍なる我らが権力者のために」
→「決して必要無き領地拡大のために」

犠牲になった人々は
実際何を思ってたんだろう
権力に頼る人々は
実際何も考えてないだろう

「領地が欲しい」と誰が言った
「戦争したい」と誰が言った?
人が死ぬだけの陣地取りに
一体何の意味がある?
納得できる説明が
出来るならばしてみて下さい


地面にひかれた国境の向こうには
人々の笑顔が満ち溢れていて
勝手にひかれた国境のこちらには
笑顔があふれていたはずなのに


誉れ高き犠牲なんて
この世にあるとお思いですか?
もしも思うと唱えるならば
ならばあなたは死ねますか


こちらもあちらも同じ人
どうしてそれに気付けない


誰か地面に染み込んだ
少女の涙に気付いてください

2009/08/26